up-beat tribute band 独占インタビュー。活動再開からアルバム、そして結成30周年について当時のことを赤裸々に語る。
up-beat tribute band


liveikoze : 今回のアルバムはベスト盤的な感じですよね

広石 : はい。いい曲しか入ってないですから。

潮崎 : まぁそうだね。


liveikoze : 今回はセルフカバーということですが、なにか苦労したことはありますか?

広石 : 凄くキチンとしたレコーディングスタジオでレコーディングするのは20年ぶりで、一日だけパッと行ってとかはあるけど。何日もかけてリズム録りからキッチリやるっていう作業は本当20年ぶりだったからそれに体が戻っていくまでが結構大変だったかなぁ。

liveikoze : ソロワークの時はそういう感じではないのですか?

広石 : ソロは自宅で打ち込んで、ギターも全部弾いて、スタジオに一人で行って唄って帰ってきてとかそんなんだから。

liveikoze : 今はそれで出来ちゃいますからね。

広石 : うん。でもやっぱり全然違うよ。それは初日がもう全然。どうやってたっけみたいな。どう声出してたっけ、こういう場合みたいな。

liveikoze : 水江さんはどうですか?

水江 : まぁレコーディングはちょくちょくやることあるけど、昔みたいに「こういうふうに作ってあれしましょう」っていう綿密な打ち合わせよりも、「まぁ録ってみようぜ」ていう感じのノリで入ってるから、それにしてはいいのが出来てるよ。

liveikoze : それはキャリアがものをいってるんじゃないですか?

水江 : それはそうだね、この時間でこんだけの曲数録れて、このぐらいの勢いになってるっていうのはやっぱりそうだよね。過去の音源を聴きながら、「これをこうした方がどうかな」っていうようなことまでキチンとやって作ってるから。たぶん昔の曲を知ってる人達は、「あぁー納得」っていう感じでどこが違っているっていうのも含めて聴きこんでる人には満足してもらえると。

liveikoze : じゃあちょっとアレンジ変えたりしているんですね。

水江 : アレンジはそんな変えてないよ。変えてないんだけど、まったくそのままとは違う。でも勢いのあるテイクを録ってるなっていう感じはたぶん出てると思うな。

潮崎 : そうですね。今もいったけどアレンジがすごく大幅にリアレンジされているのかっていうと、そうではない。だけど確実に今の音になっているってのは間違いないですね。

広石 : このメンバーの音になっているんです。アレンジはほとんどしてない。ほぼ一緒。意図的にこのアレンジにしようってのは何曲かあるけど、ほとんどの曲がほぼ同じ。


liveikoze : ほぼ一緒ですか、それでもやっぱ違う感じに聴こえると。

水江 : そうそうそう。

広石 : あと、声変わりしたみたいで。デビューした当時のあの若い声は出ません(笑)


liveikoze : それはしょうがないですよね(笑)でもやっぱり色々なアーティストがセルフカバーするとちょっとアレンジを変えるじゃないですか、そういうのは全くなかったのですか?

広石 : うん。それはねぇ…だからUP-BEATって不思議で、完成度高いのよ。もうだからあんまりイジりようがない。

水江 : そうそうそう。「このニュアンスを出すには」っていうところに拘っていったりするから。逆に「これが出来るようになったからこれをやろう」とかではなくて。

広石 : なんか、大御所のセルフカバーみたいに大きく歌いあげるみたいなこと、そういうのは“すまい”と思ってて、僕らにとってはこのメンバーであの当時の曲をやったらどうなるかっていうことのほうが重要で。


liveikoze : UP-BEATの音にはピリッと張りつめた空気感がありますもんね。

広石 : そうね。崩せないんですよ、これ以上完成しているものを。「これ以外のものに出来ないよね」っていうか、それだけ完成されてたんだろうね。UP-BEATって。

liveikoze : そういうことなんでしょうね。

広石 : そうとう個性的なバンドだと思いますよ。まぁそういうつもりでやってたしね。誰かと似てても意味ないし。でも髪立てただけでBOφWYのマネって言われてたけどね(笑)