THE PRIVATES 延原達治インタビュー。30周年記念アルバム「Les beat hi-fi mono」全曲解説。
結成30周年を迎え記念アルバム「Les beat hi-fi mono」をリリースした THE PRIVATES のヴォーカリスト延原達治のインタビュー。アルバムの全曲解説はもちろん、バンド30周年について自身の思いなどを熱く語ってもらった。カバーアルバムの解説における彼のロックンロールに対する愛情を感じて欲しい。
六曲目「HEART BEAT」

延原 : バディー・ホリーは俺もショーネンも凄く好きで、プライベーツが最初に集まった時に「ウォーキング ザ ドッグ」とかキンクスの曲とか「オール オブ ザナイト」とか何曲か選んだうちの一曲がバディーホリーの曲だったの。2曲やったのかなバディー・ホリーは。だからバディー・ホーリーは意外と最初からバンドの好きなミュージシャンの一人で、沢山レパートリーもしてるから一曲は入れようよって。

liveikoze : この曲はオリジナルに一番近い感じがしたんですが。

延原 : 確かにそうかもね。

七曲目「I FEEL GOOD」

延原 : この曲も前からやりたいなと思っていて、今回初めてやったんですけど。これはアート ウッドっていうロン・ウッドの兄ちゃんがやってたバンドがあって、そのアートウッズがカバーしてる。

liveikoze : これはマーシーさんですよね。

延原 : そう。マーシーは昔から仲間だし、尊敬するマーシーだよって感じだしね。何かのイベントで一緒になったとき、マーシーと太郎君とが2人ブレイカーズで「フォーチュンテラー」をやってて。ベニー・スペルマンの曲やってんじゃん!やっぱりみたいな(笑)それもあったからマーシーもゲストでぜひ参加してもらいたいなって思って。

liveikoze : そういうのがあったんですね。

延原 : そう、ベニー・スペルマンだし「I FEEL GOOD」やろうよって。マーシーも「嬉しいな」って言ってくれて。

八曲目「KO KO JOE」

延原 : 「KO KO JOE」はドン&デューイの曲で

liveikoze : 結構ロカビリーですよね。

延原 : そうだね。「ジャスティン」ていう曲もあって、「ジャスティン」も良いけど人気曲で皆がやっているから、あえて「KO KO JOE」じゃねえかと。両方やりたいけど、どっちか一曲ってなったらショーネンとかも「KO KO JOE」でしょみたいな。

liveikoze : なるほど。

延原 : それでニートビーツの二人にも参加してほしかったから「KO KO JOE」歌ってくれるっていって。まあニートビーツとプライベーツが合体してやったらロックンロールでしょう、みたいな。(笑)

liveikoze : 本当そうですよね。

九曲目「MOJO WORKOUT」

原 : 「MOJO WORKOUT」はボビー・ロング&ヒズ・サテライツの曲で、俺達60年代とかのリズム アンド ブルースとかをかけるDJには結構人気の曲なんだけど、いわゆる今までいってきた他の曲と比べるとちょっとマニアックかなこの曲は。シングル盤欲しいんだけどね...といってもちょっと探したぐらいじゃないからね。

liveikoze : マニアックなコレクターなんですね。

延原 : うーん…本当のコレクターの人たちを知ってるから、そうはいえないけど…でも普通の人よりは多く持ってるかもね。そんな感じ。

liveikoze : この曲は息子さんのレイジ君がゲストで参加してますよね。

延原 : そうそう、レイジとショーとそれから岡本。岡本は元プライベーツなんよね。アンジーの前にプライベーツやっていて。それでどこかで聞いたんだと思うけど、岡本が「俺んとこには話しこんけど、俺は元プライベーツやけど」って言いだすから、「実は今度こういうレコーディングするんだけど、岡本も参加してくれる」っていったら、「ま、断る理由はないやろ」みたいな感じで。それでオカモトズだし、岡本だし、来てくれたらいいよねみたいになって。

liveikoze : オカモトズはこの曲でと決まっていたんですか?

延原 : うん、もう整理してね、誰と何をやるってことで。この曲のドラムの感じ「レイジどう?」って聞いたら、こういうの好きだからいいよっていう感じで。ショーもいい感じで歌ってくれたしね。

十曲目「WANG DANG DOODLE」

延原 : ハウリン・ウルフの曲でココ・テイラーとかでも有名な曲なんだけど、「WANG DANG DOODLE」やりたいなと思ってアレンジをどうしようかなとかいろいろ考えていくつか用意したんだ。けど、これがいいかもって感じで作って、チバに電話して「WANG DANG DOODLE」でハーモニカ入れてほしいんだけどさって聞いたら「いいよ」って。結構忙しかったらしいんだけどね。なんとかするから時間は大丈夫っていってくれて。

liveikoze : 今回本当に豪華なメンツですよね。

延原 : 本当に。嬉しいです。

liveikoze : 延原さんが多くの人にリスペクトされてるからですよ。

延原 : いやいやいやいや(笑)で、あとYotchanもね。Yotchanも昔からの大先輩で。それでハウリン・ウルフの曲でギター弾いて欲しいんだけどっていったら「俺のこと憶えていてくれてありがとうよ!」とかいいながら…(笑)

liveikoze : 本当に楽しそうですね。

延原 : 楽しかった。むちゃくちゃ楽しかったよ。本当はみんなで“セーノ”で録音出来たら良かったんだけど、それぞれのスケジュールとか俺たちの時間の兼ね合いもあったからね。ベーシックは録音しといたの。で、みんなそれぞれスタジオに来て入れてください、っていうスタイルだったんだけど。三日間か四日間ぐらいの間に1人だいたい3時間ぐらいの時間に区切って、次から次に違う空気をもって皆がくるからさ。やり方も人それぞれじゃん。俺たちは基本的にもうトラックは用意してあって、こういう風に弾いてくれ、ああいう風に弾いてくれっていうのはないからさ。

liveikoze : もう、分かり合っていますもんね。

延原 : そう。こういう選曲をして、こういうのをやるっていうのをわかんないとか、どうやっったらいいんだろうっていうところには、やっぱり声かけてないじゃん。だからもう好きに任す。そうすると人それぞれアプローチの仕方があったり録音の仕方があったりするからさ。

liveikoze : 聴いていて新鮮だった部分もあるのではないですか?

延原 : 全部面白かったね。全部の場面憶えてるよ。あの人はこういう風にしてギターを弾いてたとかさ、チャボさんはこうだったな、あっちいったりこっちいったりして最後はスタジオの隅の壁向いて弾いてたとかさ。