Z.O.A 復活独占インタビュー。主要メンバーが語る。
3月21日に開催される AUTO-MOD主催のイベント「時の葬列」にて、15年ぶりに一夜限りの復活を果たす Z.O.A 。今回のライブは89年にリリースされた「BURMMA」以降中期の楽曲で構成されるとのこと。そこで今回、その時代に在籍していたメンバーに集まってもらい、再結成について、その後活動停止に至った理由等、ディープな話を後期メンバーでドラマーの藤掛氏も交えて話してもらった。
Z.O.A




liveikoze:今回の再始動 の切っ掛けについてお伺いします。

森川(Vo.):AUTO-MOD の35周年のイベントに声を掛けられて始めたのが今回の切っ掛けです。細かい動機は他にいくつかあるのですけれど、Z.O.A が初めて新宿LOFTでライヴをやったのが1984年か85年にGENETさんに呼ばれた時だったんです。その時僕達が初めて大勢の人に観てもらえたイベントで。そのGENETさんが35年間続けているというのは凄いことですよね。当時僕たちはまだ10代でしたけど...。今の僕達各個人があるのも切っ掛けはその30年前にLOFTに出演させて頂いたからなので、その恩義というのが一番の動機です。

liveikoze : まだ音源とかが出ていない時代ですよね。

森川 : もちろんです。右も左もわからない状態でお客さんも僕らのことを何だかわからない状態の僕らを誘ってくれたのがGENETさんだったんです。それが今回35年経ってイベントをやるということで声を掛けて頂いたので「やろうか!」というわけです。

liveikoze : それで森川さんが他のメンバーの方に声をかけて?

森川 : そうですね。年代によってバンドのメンバーが違うので演奏楽曲とかも変わるんですけど。今回は中期の一番激しいころの、今いるメンバーも篠原君と藤掛さんは時期的に重なってはいないメンバーなんですよね。長いので色々とメンバーの出入りもあるのですが、今集まっているメンバーが中核で。これでやるというのも、今日みんなで会うのも26年ぶりくらいのことで。

liveikoze : リハに入るのも26年ぶりということですよね?

黒木(Gt.) : そうです(笑)。

森川 : ずっとやってる人もいればやってない人もいるから。もしやるのだったら、新たな人を誘って演奏してもらうのではなく、当時演奏してたメンバーで演奏した方が絶対にいいと思ったので。

liveikoze : お客さんもそれを観たいですからね。

森川 : 自分でもまず想像していなかったですけどね。やると思ってなかったら。

liveikoze : 2000年に活動を停止されたんですよね。

森川 : そうです。それが藤掛さんと黒木と僕の3人がメインでやっていた時の Z.O.A 、いわゆる後期で最後ですよね。表立って Z.O.A という名前でやった演奏は2000年が最後でした。

liveikoze : そこで活動を辞めたのは、どのような理由だったんですか?継続的にやっていくことも出来たのでは?

森川 : 元々何十年もやっていたものだから具体的な理由があって辞めるとかではなく、バンドを継続する為のエネルギーを注ぐような力のモチベーションが薄れていたというような。バンドのことは愛しているのですけど。もう無理をして新しいメンバーを入れるということを繰り返し続けることにあまり意味ないような気もして。だから藤掛さんたちとやってた2000年代のライヴが、僕達にとっての“現在”の終着点です。

liveikoze : その時、黒木さんは森川さんと同じように継続することに対してはどのように感じていたのですか?

黒木 : 時間の感覚が今と違うというか・・・一つやったら次々とやることがあったんですけど、その時にはもう…なんていうんだろうな…。

森川 : 篠原君がベーシストだった時期は、苦楽を共に長年やっていたのですけど、ドラマーが流動的に決まらなく、PAZZさんが入った時がバンドに刺激がついたというか、その後PAZZさんは DOOM に加入し、後任のドラマーを探すのも、大変だったのですけれど、その後ドラマーが何人も変わり、他の3人はずっとフロントのままで。ある時期に、篠原君が実家の静岡に戻ると言ったので、もうこれ以上無理を続けていくことはないかという感じだった。暗黙にというか。当時は92年ぐらいなのですけれど、みんな疲れていて…。

黒木 : ずっとトップギアできていたから、段々ペースを落としていってという。

森川 : そう。俺、今も覚えているんだけど、LOFTの2DAYSで初日がPAZZさんで翌日が吉田達也さんていうのがあって…。

黒木 : それ、別々に練習してたんだよね。

森川 : そう。もうね、そこまでしてバンドを継続すること自体がおかしい。でも今思うと、それが出来たバンドというのも貴重だったかも知れない。

liveikoze : その2DAYSに関していえば、ドラマーが違うということはバンドの色がガラッと変わりますよね。

森川 : そうですね …根本から変わりますね。楽曲も演奏が出来る曲も変わるし。フロントのプレーヤーは大変だったと思う。僕も含めてですけど。とにかくドラマーが決まらない状態のままの活動、今、ここにPAZZさんと藤掛さんに来てもらっていますけれど。2人は Z.O.A にとっての中核というか。色々な切っ掛けになっていました。で、94年に一旦活動を停止して、他のメンバーを探すこともなく、篠原君も地元に戻り。98年に僕と黒木と藤掛さんでLOFTで復活LIVEを…。復活でもないのですけれどね。翌年の99年にもLIVEをやって、2000年にアルバムを出してツアーに行って、というのが現状の最新です。今回の AUTO-MOD 35周年の企画に出演するにあたって、例えばその後期のメンバーでも可能ではあったんですが、ただそうすると、どうしてもその3人以外のメンバーを新たに誘わなくてはならないというのもあって。さっきも言ったように新たな人に楽曲を弾いてもらうということよりも、当時弾いていたメンバーに演奏してもらった方が勿論いい筈なので、今回篠原君に声を掛けたところ、「もう20年くらいベースなんて触ってない」と言っていましたけれど、無問題。篠原君と藤掛さんは時期が重なって居ないので、そうなると必然的にドラムはPAZZさんしかいない訳で。

藤掛(Dr.) : これが難しいドラムなんすよね。PAZZちゃんのドラムは(笑)。

liveikoze : DOOM も復活したことですし。

PAZZ(Dr.) : 復活屋ですから(笑)。

一同 : (笑)。

liveikoze : 今回GENETさんの誘いがなければ? 

森川 : そうですね。演奏することはまずなかった思います。

黒木 : 35年は大変だよ本当に。休んでいての35周年と休んでいない35周年は全然意味合いが違うから。

森川:さっきも話したように、 Z.O.A はGENETさんに拾ってもらったという恩義が以前からあって、僕が10代の頃の。そのGENETさんのバンドが35年間続けているということが、本当に今回やるにあたって一番の切っ掛けにはなってると思います。

Liveikoze : 森川さんが声をかけたら皆さん快く?

森川 : まず黒木がほとんど人前でギター弾いてないから…。今回のことを黒木に言ったら、「そうだね、ちょっと考えてみる。」みたいな感じで。

liveikoze : 黒木さんは何か心境の変化があったんですか?

黒木 : そういうのもないですけど、森川の誘い方として、いつもだったらまずいいもしないはずなので、今まで幾つかそういうことがあったとしても。今回は「無理しなくていいけど、返事を聞かせてくれる?」みたいな感じだったので、森川としてもちょっとニュアンスの違いがあって、その辺の前後を知って、人との繋がりというかなんというか…。

liveikoze : 粋に感じた部分があったんですね。

黒木 : うーん、何かピピピッとくるようなものではないんですけど何かこう …。人生、ものごと、全てタイミングだと思うので、まぁ割と俺もそういうところは気分屋で、やらない時はやらないよ、っていうとこだったんだけど、話しを聞いてね。

藤掛 : 頑なでね~(笑)ほんと頑なだよ…(笑)。

黒木 : 単独ライヴだとリスクも多いですけど、35周年という他のバンドもたくさん出る中で、自分たちの持ち時間も短いですし、やるにあたっても、その恩義のことも僕ももちろん、その中から森川誠一郎が出てきて、こっちなりの恩義の返し方もありつつ、なんとなく自分の足元をもう一度見てもいいかなと。見つめ直す機会。ちょうど全てのタイミングでいい機会だなと思って。

liveikoze : 篠原さんはどうだったんですか?何十年ぶりにベースを弾くという。

篠原(Ba.) : 久々にメールが来て、「Z.O.Aやらない?」って言われたときに「何~言ってんの?」っていうのが正直なところで(笑)。

liveikoze : まあそうですよね(笑)突然のことで?

森川 : 26年ぐらい前に別れてから連絡もほとんど取っていなかったし僕は。

篠原 : facebookでたまに彼の投稿を知るぐらいで、歴史からいえば他にもベーシストはいるんだろうけど、わざわざ誘ってくれたことに、すごい感謝するし。凄い嬉しかった。

森川 : うん、今回タカさんがオファーを受けなかったら、たぶんやってないよ。さっき言ったように誰か別の人を入れるということは全く念頭になかったから。

liveikoze : 奇跡のタイミングということですね。

黒木 : みんなのそういう気持ちが一つになっているね今回。

liveikoze : 藤掛さんは?

藤掛 : 俺、今回の演奏には呼ばれてないんだよね、だから(笑)なーんちゃって(笑)。

一同 : (笑)。

森川 : 藤掛さんはすごい重要で、Z.O.A が2000年に活動停止してから僕はソロになるのですけど、その間にもちょくちょく誘ってくれて、僕がそこに参加して朗読をしたりとか、それが10年間くらいか。だから今こうして皆が集まれているのも、切っ掛けとしては藤掛さんが活動していて、僕たちのことを気に掛けていてくれたから、というのがあって。

liveikoze : 繋いでいる、絆的な感じですね。

森川 : そうなんです。

藤掛 : そんなつもりは全然無かったですけど。でもまぁ、やっぱり面白い人たちだからね。黒木と森川のこのコンビはなんていうか要するに…「ミュージシャンシップ」が面白い所だから、それに従うというのがそれぞれ基本にあって。今回びっくりしたけど面白いなっていうか、それが根底にあるから、別に何年経ていようと関係ない気はしますけどね。ブランクとか関係ない人達っていうね。