BACTERIA 7月24日『 COMA... 』池袋CHOP
レポート 2014-10-06

ノイズの支配する会場、ゆっくりとステージの幕が上がっていく。凛とした空気が張りつめた空間に、ギターのフィードバックノイズが鳴り響く中、激しいドラミングを合図に轟音の塊が放出され一曲目の「WIPE OUT」がスタートする。ストロボが点滅し、ノイジーで暴力的なギターと、硬質で無機質なベースが、インダストリアルなドラムに導かれるように、カオティックな世界をステージ上に築き上げていく。続く尖ったギターノイズとループするヘビーなベースラインの「HATE ALL」では、更なるその先へとバンドは独自の物語を突き進めていく。

凶暴な音の嵐の後、静寂の空間を漂うギターの音が不安を煽り、さながら深い森の中をさまよい続けているような感覚に陥る「Chord」を披露。赤い照明が象徴的で、メランコリックなメロディーの「Sonatine」では、ギターの音が、一つ一つ自ら意思を持って共鳴しているかのような表情を見せる。

そしてハウリングノイズから、静と動が交錯する「悲しみの果て」、アッパーな「ANOTHER FALL」で会場を踊らせると、情緒激しい物語性を持つ「生まれ来る世界のために」を披露し、会場のオーディエンスを圧倒的なダークな世界に引きずり込んでしまう。

最後はその余韻を払拭するかのように、軽快なリズムでループする「CORE BOOSTER」で締めくくり本編は終了する。

アンコールは照明で真っ赤に染まったステージでスタート。永遠に続くかの如く揺れるギターの音、不穏な空気のように漂うベースライン、重厚に時を刻んでいくドラムにより、またもや目の前にサイケデリックな世界が形作られていく。時折叫ぶ悲哀に満ちたVo.カワグチの声はオーディエンスの焦燥感を煽っていき、包み込んだそのノイズは会場をいつ終わるかわからない心地よい無限地獄へと導いていった。

BACTERIAはニューウェイヴ~オルタナティヴの流れを独自に消化し、ノイズで現実離れしたダークな世界を作り上げ魅了する。一言ノイズいう言葉で片付けてしまっているが、その音は本当に様々な表情を見せてくれるのである。これは本当に体現しないと伝わらないと思うので、ぜひ一度BACTERIAのライブに足を運んでもらいたいものだ。



























文=R HIRAKAWA 写真=K FUJISAWA



BACTERIA『 COMA... 』
7月24日 池袋CHOP

01. WIPE OUT
02. HATE ALL
03. Chord
04. Sonatine
05. 悲しみの果て
06. ANOTHER FALL
07. 生まれ来る世界のために
08. CORE BOOSTER
EN-
09. Canaria



【ライブ情報】
2014年10月09日(木)池袋CHOP 
2014年11月15日(土)池袋CHOP 
2014年12月05日(金)東高円寺二万電圧




info: BACTERIA official web site