LOADING

Type to search

REPORT

J 『F.C.Pyro.限定 J Birthday LIVE!!!』 2018年8月12日 マイナビBLITZ赤坂

Share

去年 ソロ20周年を迎え、その勢いを止める事なく今年6月からJ LIVE TOUR 2018 -rise above- を開催中のJが、マイナビBLITZ赤坂2daysでツアーファイナルを迎えた。

この日は前日の一般向けのライブに続いてのツアーファイナル2days2日目であり、毎年恒例のファンクラブ限定ライブでもある。

会場に入ると、真っ赤な照明がファンクラブネームである“F.C.Pyro”と刻まれたフラッグを照らす。定刻ジャスト客電が落ち、爆音のSEの中待ちきれない客席からのHIコールとハンドクラップに導かれる様にメンバーが登場。Jの「飛ばしていくぜー!」という言葉から始まったのは「Verity 」。後半の コーラス部分では「叫べるかい!?」とJが問いかけ、オーディエンスの歌声が会場を包む。スタートから最高の高揚感でライブは始まった。そしてなだれ込む様に「Super High」と激しい曲で畳み掛けていく。

最初のMCでは、「昨日に引き続き、今日もここBLITZでまたライブです。あいにく、今日は誰かさんの誕生日で(笑)」と「この忌まわしき・・・ようこそ!」8月12日は J の誕生日であり毎年恒例のバースデーライブでもある。F.C.Pyroのメンバーにとってはお馴染みとなったやりとりが場の空気を和らげる。

しかしそれも束の間「行けるか!行けるか!」の煽りに客席は完璧な戦闘態勢に、そのまま「Go Charge」へ。数え切れないほどの拳が振り上げられ、「お前達の歌だぜ!」とJが叫び、投下されたのは「PYROMANIA」。間奏ではみんなの歌声と揺らめくライターの炎が広がる。何度見ても胸を締め付けられるような不思議な感覚に襲われる美しい光景から演奏は昂まり、爆発する熱量はまさに放火魔の面目躍如だ。

前日も来ていたお客さんが昨日の記憶がない、という話から「じゃその真っ白なキャンバスに、全開で絵を描いてほしい」と言い、披露されたのはこのツアー会場限定でリリースされた、メタリックなギターリフが印象的なシングル「Now And Forever」。そしてライブはmasasucksと溝口“ゴッチン”和紀のギターが絶妙に絡み合う「NEVER END」からメロウな「I know」へ。

再びのMCではツアーファイナルを迎えた事に触れ、また延期になっていた岡山と広島の振替公演が決まった事については、「まだ、ツアーは終わっていない。」と記録的豪雨被害を受けた彼の地へのリベンジと思いを覗かせ、ツアータイトルに込めた登り詰めてゆく想い、そしてそれを受けたリスナーがエネルギーをチャージ出来る様なライブにしたくてこのタイトルにしたという話から、「チャージ出来た?どこまでもいけそう?」と問いかけ、大歓声で応える客席に「嘘だね!笑。」とおどけてみせ、「全力でいこうか!」と再びオーディエンスに火を点け、「RECKLESS」がHIコールと共に始まる。

極彩色を撒き散らす「addiction」が終わり、Jがマリアのペイントの施されたTVBassに持ち替え「NOWHERE」が始まるとそれまでの強烈な色彩は、曇り空から僅かにこぼれる一筋の光の様な美しいモノトーンの世界へと景色を変えてゆく。
「オーライF.C.Pyro !今日はどうもありがとう!最後の曲に全てを込めます!。」照明が点滅し始め「Gabriel」をぶちかまし本編は幕を閉じた。

鳴り止まない歓声がハッピーバースデーの大合唱に変わりフロアに再びJを祝福するかのように炎が灯ってゆく。ちぎれそうなJコールの中,一人でステージに現れた J はF.C.Pyroのメンバー達に感謝を述べ、自分は「年齢というものに対しての自覚があまり無い生き物(笑)」と言い、「本心というか、本質というか、そういうものにどんどん近づいていけたら俺自身の目指すロックというものにたどり着くのかな、なんて改めて思ってます。」とこれからの展望を、そして16周年を迎えるF.C.Pyroへ祝福の言葉を「これからも、永遠に燃え上がる炎のように、みんなで楽しい事やって行きましょう!本当にどうもありがとう!」と締めくくった後は、一人ずつメンバーをステージに呼び込むとmasasucksが恒例の巨大なケーキを持って登場。ケーキを客席近くまで移動して、しばしの撮影タイム。客席からの「見えない!」の声に J が「注文が多い 笑!」という一コマも。

みんなのハッピーバースデーの歌声に包まれながら蝋燭の火を吹き消すと、masasucksから誕生日プレゼントが、「蛇とか出て来ないだろうな・・・。」と言いつつ出てきたのは サンダル。なんでも楽屋用のサンダルがソロを始めた時からの21年物なんだそう、客席からは驚愕の声が上がり 、トレーナーの先生からもサンダルを貰ったとのことで、「よっぽど早く替えてほしい 笑。」と、さらにBLITZの支配人が変わったらしく、恒例のケーキ撒きが「怒られるかもしれない(笑)」との事 。「皆さん、今日は帰る時にすいませんでした!と一言ずつ言って帰って下さい(笑)」という御達しの後、ケーキが宙に舞った。

まだパーティは終わらない。
J の「OK!もうひと暴れしようぜ!」という叫びから、「Feel Your Blaze」「Endless sky」を投下してライブは終了。最後にはJから12月30日の放火魔大暴年会 そして12月31日のファンクラブ限定カウントダウンライブのアナウンスもあった。

こんなにもストレートにロックアディクトを引き寄せるライブを見せる J というアーティストに対し、まだまだ21年前を起点に彼が点火した炎は消える事は無いと確信した。またいつもよりくだけた距離感を感じる事の出来るF.C.Pyro限定バースデーライブはファンにとっても大きなプレゼントであり、特別な日である事を強く感じたライブだった。

TEXT : 斉木康彦

J
『F.C.Pyro.限定 J Birthday LIVE!!!』
2018年8月12日 @マイナビBLITZ赤坂

01. Verity
02. Super High
03. Go Charge
04. PYROMANIA
05. Now And Forever
06. Bad Dream
07. NEVER END
08. I know
09. RECKLESS
10. Vida Rosa
11. addiction
12. NOWHERE
13. Gabriel

-Encore-
1. Feel Your Blaze
2. Endless sky

ライブ情報
『J 2018 放火魔大暴年会』

12月30日(日) 渋谷TSUTAYA O-EAST 17:00/18:00
チケット料金:前売¥5,300(税込/当日ドリンク代¥600別途)
一般発売日:11月3日(土・祝)
[問] SOGO TOKYO:03-3405-9999

『J ’18-’19 COUNT DOWN LIVE!!!』 ※FC限定
12月31日(月) 新宿BLAZE 22:00/23:00
チケット料金:前売¥5,300(税込/当日ドリンク代¥500別途)
※ファンクラブ会員限定公演のため、一般発売はありません。
会員チケット受付:8/13(月)18:00~9/4(火)23:59
F.C.Pyro. http://fancube.jp/fcpyro/
TEL.:03-5759-1488(平日14:00~18:00)

『J LIVE TOUR 2018 -RISE ABOVE-』振替公演
2019年1月5日(土) 岡山IMAGE ※2018/7/7より振替
2019年1月6日(日) 広島CAVE-BE ※2018/7/8より振替
[問] HIGHERSELF:082-545-0082
振替詳細 http://www.higherself.jp/news/detail.html?id=382

Information : J official web site