PERSONZ インタヴュー。ニューアルバム「夢の凱旋 -TRIUMPH OF DREAM- 」と武道館への想い。
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8曲目 「QUEEN OF ROCK」
liveikoze : これは女性のための歌ととらえてよろしいでしょうか?
JILL : それは逆にどう考えられますか?メンズワールドとも書いていますし、男性の方が聴いてどう思うのかとお聞きしたいです。
liveikoze : 直感的になぜか祈りの歌と感じました。
JILL : うん、女性の気持ちの祈りですよね。男性社会の中で、虐げられていると一言で言ってしまえばあれですけど、なかなか発言が認められないところがあるので。別にフェミニストではないんですけど、今、女性が活躍しないと世の中が良くならないのではないかという気持ちで、祈るように書きました。
9曲目 「DREAMERS ONLY」
liveikoze : この曲は4枚目のアルバムと同タイトルですが、そこに何か意図したものがあるのでしょうか?
JILL : 意味はもちろんありますけど、今、「DREAMERS ONLY SPECIAL2014-2015」というツアーをしていて、そのファイナルが武道館で行われるわけですが、DREAMERS ONLYというのは1990年に最初の武道館をしたツアータイトルなんです。それに引っ掛けているというのもあります。それとアルバムタイトルでは使用していましたが曲がなかったのですから。
この曲はすでにライブでやっているのですけど、これから武道館に向かうぞという表明の曲ですから、武道館でやったら一番盛り上がると思います。
10曲目 「ALONE」
liveikoze : このアルバムのキーになる曲だと思いますが、次に収録されている「DEAR FRIENDS」との関連性についてお聞かせください。
JILL : このアルバムを作るとき、まず柱として「ALONE」という歌詞を書きたかったというのが最初にあって、曲が出来てきた時にすごく合致する曲があったんです。「IF YOU」でもお話ししましたが、自分が立ち直らないと人が助けてくれても意味がないので、自分が立ち直るっていう時の心情を書きたかったんです。「DEAR FRIENDS」という曲は皆さんに長く愛されている名曲なのですが、凄く言葉も少なく、その後に友達に助けられたということを感謝できた歌詞なので、自分の葛藤というのは一切だしてはいないんです。だから今、こうして30年を経て書けるのではないかなと思って書いた曲です。
liveikoze : 「ALONE」、「DEAR FRIENDS 」2曲とも今回 “I WILL TRY” という歌詞が入っていますがそれは?
JILL : ALONEを書き始めた時に "I WILL TRY"という言葉が自然に出てきました。自分たちの音楽がそのものですし、人間、気力がなくなったら先がないと思うので。DEAR FRIENDSのアコースティックバージョンで、いつもそのパートはセリフで、ライブではいつもそのライブで思ったことを言う場所になっていたんです。ですので今回新しく切り口が違うということでしょうか。
11曲目 「DEAR FRIENDS(acoustic version)」
liveikoze : 今回の「DEAR FRIENDS」はアコースティックバージョンと決めていたんですか?
渡邉 : 最初から決めていたわけではないです。
liveikoze : でも「DEAR FRIENDS」は収録しようと思っていたんですね?
JILL : ALONEがあったからその流れで聴いて欲しいというのがありました。DVDではアコースティックバージョンはあるんですけど、音源としてはなかったで。だったら再録してみようかなと思いバージョン違いでと。
liveikoze : アコースティックだと曲の表情がどこか違いますよね?
JILL : このバージョンは、通常のライブではやらず、アコースティックの時にしかやらないので聴いたことのない方が多いと思います。これから先、いろいろなパターンのライブをやる時にどこかで聴いていただければと思います。
12曲目 「WM THE HEART」
liveikoze : このタイトルはどういう意味ですか?
JILL : ウォームハートの略です。渡邉 君が専門学校のテーマソングの制作を依頼され、ずいぶん前に録音していた曲です。その学校が子供福祉科さんで、そこに”ウォームハート”というモチーフがあったので。
liveikoze : 次世代に希望を繋げる曲と感じたのですが。
JILL : そうですね、子供と福祉ですから。とにかく厳しい仕事なのでそれを励ますようなモノを捧げたかったんです。
liveikoze : PERSONZらしいですね。
JILL : レコーディングに生徒さんもコーラースで参加してくれたので、この間学校に行った時もみんなで歌って迎えてくれたりして。お母さんたちがファンだった世代で PERSONZ を知らない若い子達ですが、根付いているようですね。
liveikoze : 素晴らしいです!この歌は今後ずっと歌い継がれていくわけですね。
JILL : そう思います。