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ORIENTAL BOUNDS 6月16日 吉祥寺 Rock Joint GB

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ORIENTAL BOUNDS 半年ぶりの復活ライブでもある今夜のショーは、ファーストアルバム“ONE BOUND”に収録されている「Mr. Moon Rider」でスタートした。ルーズなこのナンバーは会場の空気を暖めるには最適であり、バンドはゆったりと会場の雰囲気を作り上げているようだ。フロントの3人は黒ずくめの衣装にレザーパンツで揃えている。曲が終わり、程よく会場が沸いてきたところでボーカルの大矢は「ベーシストが変わったので、ニューオリエンタルバウンズです」とバンドを紹介する。そしてさり気なく「吉祥寺はいいですね」(笑)とも言葉にする。大矢が口にする吉祥寺という言葉には何だか重みを感じずにはいられない。ニ曲目は来月発売されるニューアルバムからの「SHINE A LIGHT」。ドラムのビートが体を上下に揺さぶる。三曲目の「ROLLING STONE」はスピーディな8ビートのロックナンバーだ。ギターのマサは左右にステップを踏み、気持ち良さそうに振り乱れながらギターを弾きまくっている。その横で歌っている大矢も楽しそうだ。久しぶりのライブをメンバー自身が思いきり楽しんでいるのが伺える。曲後のMCで「二曲目からは潔く全部新曲を演るので、都合のいいことに歌詞を間違えても適当に歌ってれば誤摩化せる」と笑いを誘う大矢。次の曲はレゲエ調の「キミに出会いたい」だ。うねるベースラインと小気味よいドラムが奥行きあるギターの音を際立たせている。一転してスローな曲「FLY AWAY」ではスポットライトが暗闇の中、大矢を浮かび上がらせる。そしてサビの部分では訴えかけるように“聞かせてよ鼓動”と手振りをつけてオーディエンスに歌いかける。その言葉がマサのコーラスと相まって切なく胸に響く。これがオトナの持つ深みというやつなのだろう。その後のMCでメンバーを紹介し、『SHADY DOLLS』時代の盟友塚本のバンド『NOWHERE』とのライブがあることを告げると、客席からは「お帰りユウジ!」の声と歓声が。バンドは歓声に応えるように後半戦へと傾れ込んでいく。メロディアスな「サマータイム ブルース」。続くグラマラスでブギーな「BOOGIE MAN」では後半ドラムがスピードを上げるのに合わせマサも狂ったようにギターを弾きまくる。最後に勢いそのままの「1967のブルース」を演奏しライブは終了した。アンコールの声に応え、演奏した曲はファーストアルバムからの「サンセット アベニュー」。大矢の魅力あふれる歌が堪能出来る聴かせる一曲だ。こんなライブこそ、同じ時代を過ごして来た大人が観るべきライブなのではないだろうか。アルコールを片手に一杯やりながら。

文= R HIRAKAWA 写真=K FUJISAWA

ORIENTAL BOUNDS 
6月16日 吉祥寺 Rock Joint GB

1. Mr.Moon Rider
2. SHINE A LIGHT ーその瞬間よ 永遠となれー
3. ROLLING STONE
4. キミに出会いたい
5. FLY AWAY
6. サマータイム ブルース
7. BOOGIE MAN
8. 1967のブルース

EN
9. サンセット アベニュー

7月19日(土) 渋谷BURROW “Once We Were Boys”
出演 : ORIENTAL BOUNDS / NOWHERE 塚本晃(Vo, G) 信夫正彦(Key, Vo) 寺岡信芳(B, Vo) 伴慶充 (Ds, Vo)

Open 18:30 Start 19:00
前売3,000円 / 当日3,500円 (ドリンク別税込み)

チケットぴあ(Pコード:233-007)/ローソンチケット(Lコード:79900)
又は orientalbounds@rhythm.ocn.ne.jp
※ご希望公演日、枚数、お名前、記載をお忘れなくお願いします。
受け付け締切:各公演前日23:59分迄の受け付けとさせていただきます。