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REPORT

AGE of PUNK  6月19日 吉祥寺Rock Joint GB

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これは筆者の想いではあるのだが、あえて誤解を恐れずに言わせてもらうと「AGE of PUNK」のASAKIはとてもロマンティストである。音楽に対する思想、生き様等、諸々。もちろん良い意味ではあるが。この日「AGE of PUNK」はオープニングを飾ったスラットバンクスのヴォーカルTUSKのソロ名義である「新宿心音会板谷祐」の後、二番手で登場した。「今日は6月19日、世間ではロマンティックな日ということで」というASAKI のある意味自虐的でコミカルな会話からバンドは和やかなムードで演奏に入っていく。「AGE of PUNK」としてもアコースティック形態でのライブはここ最近度々行なっているなので、各メンバーも手なれた様子だ。また、今回もこのアコースティック形態には欠かせなくなったアコーディオンのYossuxi がゲストで参加している。一曲目は「Blind Lemon」。淀んだ空気感を漂わせたアコーディオンの音色にギターのストロークと共にASAKIのヴォ―カルが気怠そうに被さり、しっとリとした雰囲気で会場をサイケデリックな色に染め変えていく。ドラムのオカザキが時に”スッ”と入れるコーラスもいい感じで雰囲気作りに一役買っている。オープニングの”新宿心音会板谷祐”が作り上げた、男気溢れる空気感を程よく払拭した所で、オカザキの”カホン”のリズムで始まる「My Breath, My Pain」と続いていく。リズミカルなビートから始まりアイリッシュなアコーディオンが、ざらつくASAKIの歌を盛り上げていく。その後のMCではベースの曽我の名前”将之”もじって会場を盛り上げる。「もうすっかり梅雨にもなって、春がどっか行っちゃって、夏だけど”将之”春の歌を歌いたいと思う。だって”将之”ロマンチストだから」と笑いを取りながら「Merci Pour Le Chocolat」。小気味良いギターのカッティングが小春日和を思わせる爽やかな曲だ。この曲もコーラスのハモリ具合が絶妙に心地いい。「AGE of PUNK」の曲はアコースティックスタイルにになると、アイリッシュ風とでもいうのかとても牧歌的になる印象がある。続いてエフェフェクトのかかった特徴的な音色のベースラインで始まる Madonna の「Like A Virgin」を披露。意外性がある選曲だ。凛とした雰囲気で聴かせるEcho&The Bunnymen の「Seven Seas」、気持ちを込め荒々しく歌い上げる Oasis の「Wonderwall」とUKのバンドのカヴァー曲が続いていく。Madonnaは別として「AGE of PUNK」にはUkの曲がよく似合う。バンドが持つ空気感がそうさせているのだろう。いったんクールーダウンでASAKIのMCが入り会場が和んだ所で「Insecure」、最後の曲でラテン風味が心地良い「Kiss Me Kiss Me」と終焉へと進んでいく。演奏はいつに無く熱を帯び、会場もその熱をしっかりと感じ受け止めているいる様子だった。最後に余談だが今回のセットリストにはもう一曲入っていた曲があったのだが、それをやらない理由をASAKIに尋ねたところ「今日は木曜日だからやっぱりやめた」とのこと。この辺りがロマンティストたる所以で在ろう。ちなみにその曲が何なのかはご想像にお任せする。

文= R HIRAKAWA 写真=K FUJISAWA

AGE of PUNK 
6月19日 吉祥寺ROCK JOINT GB

1. Blind Lemon
2. My Breath, My Pain
3. Merci Pour Le Chocolat
4. Like A Virgin (Madonna)
5. Seven Seas (Echo and The Bunnymen)
6. Wonderwall (Oasis)
7. Insecure
8. Kiss Me Kiss Me

【次回のアコースティックライブ】

2014/08/08 (金)『69 Paradise』@吉祥寺ROCK JOINT GB

act: each other crazy / AGE of PUNK(acoustic) / kuroe&boogie
OPEN:18:30 START:19:00
ADV\2,500- DAY\3,000-(別途ドリンク代\500)

チケット予約メール:ageofpunk.ticket@gmail.com

※公演日、お名前(カタカナ)、枚数を明記の上送信お願いします。