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VAMPARK FEST 2月19日 日本武道館

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VAMPS主宰のVAMPARK FEST 2日目、前日の NOTHING MORE 、[Alexandros] 、Gerard Way、VAMPS と音楽的にバラエティーに富んだラインナップとは異なり、今日出演するアーティストは生粋なラウドサウンドを聴かせてくれるメンツが揃っている。

前日と同じく、ROUND1の文字がモニターに映し出され暗転すると、2日目のトップバッターはバットボーイズロックンロールの聖地LA出身のBuckcherry。ライヴはギターリフ一発のドライヴィンなロックンロールナンバー「 Lit up」でスタート。黒いジャケットを纏った (Vo.)Josh Todd はハスキーな歌声で最初から会場のオーディエンスを惹きつけていく。「カモーン!」と叫ぶと2曲目「Broken glass」へと続け、軽快にステップを踏む Josh Todd。「All night long」「 SFWM」と曲を重ねるごとに会場はヒートアップしていく。
MCでは、その風貌とは相反し日本語で「ありがとうございます!」と伝えると極上なバラード「Sorry」を熱唱。オーディエンスも彼にあわせて両手を左右に振っている。その後、しっとりとした雰囲気を変えるべく、Josh Todd は上着を脱ぎ捨て上半身裸になり体中のTATOOをオーディエンスに晒すと、4つ打ちでダンサンブルな曲「Say fuck it」で会場を盛り上げ、「Ridin’」「Gluttony」「Crazy Bitch」と最高のロックンロールナンバーで踊らせて貫禄のステージを魅せつけた。

Buckcherry
01. Lit up
02. Broken glass
03. All night long
04. SFWM
05. Sorry
06. Say fuck it
07. Ridin’
08. Gluttony
09. Crazy Bitch

続くROUND2では sads が登場。シンフォニックなSEが会場に響く中、ステージを照らすブルーの照明が一転して赤に変わると、ゴールドボタンが目立つミリタリー調の黒いナポレオンジャケットにワンポイントの赤いレザー手袋の装いの清春がゆっくりと現れる。1曲目は「See a pink thin Cellophane」だ。ヘヴィーイントロにあわせマイクスタンドを持って、ステージ中央でクルクル回る昔から変わらないステージパフォーマンスを見せる清春。「ハロー武道館!暴れて下さい!」と言うと、すかさずスピーディな「HATE」を。激しく暴れるオーディエンスに、ギターのK-A-Zは腰を低くしオーディエンスを威嚇するように重低音のリフを会場にぶちかましていく。「皆さん今晩はsads です。今日は凄いフェスに呼んで貰えて光栄で嬉しいです。いつもはフェスに出ると、だいたいぶブチ壊して終わるか、ひんしゅくを買って終わるかに命をかけてますんで…とはいえ、VAMPS、世界的に有名な方達に混じってやれるということで、今日はちゃんとやります!」「へんに強く煽ったりしないので、たまには別のモノを食べてみて下さい。きっと変な味がします。」とオーディエンスに伝えると、会場中に歓声と笑いが。和んだかのような雰囲気になった会場に「Tell me what you lie」と更にラウドな音の塊をぶつけていく。メロディアスな「SPIN」で清春はステージを左右に動き回り、最後は跪き両手を広げ天を仰ぐポーズを。MCで1年ぶりに sads としての東京公演を EXシアターで行うことを伝え「騙されたと思って騙されて下さい!」とロックスター的発言で会場を沸かせる。そしてベルの音と共に奇妙なSEが流れ…「GOTHIC CIRCUS」が。デカダンスの香り溢れるこの曲で、清春はミリタリーの制帽を被り、敬礼のポーズを交えながら艶かしく妖艶に歌い踊ると、「あと2曲です!踊り狂って下さい」と初期の名曲「SANDY」を披露。パンキッシュなこの曲を更にラウドにリアレンジしたことで、会場はマックスに。途中、清春がK-A-Zに後ろから抱きつきKISSする場面も。最後は「WASTED」でイベントをぶち壊すかの勢いで興奮の渦を巻き起こした。

sads
01. See a pink thin Cellophane
02. HATE
03. Tell me what you lie
04. SPIN
05. WHITE HELL
06. GOTHIC CIRCUS
07. SANDY
08. WASTED

MOTLEY CRUEのベーシストとして、FINAL TOUR ジャパン公演を終えたばかりの Nikki Sixx のソロ・プロジェクト SIXX:A.M.が ROUND3 で登場。ワールドクラスのアーティストだけあって会場のボルテージは一段とヒートアップしている。暗闇の中ステージにメンバーが登場すると会場からは割れんばかりの大歓声が巻き起こる。ステージは昨年10月にリリースされたアルバム「MODERN VINTAGE」収録の「 LET’S GO」でスタート。ゆったりとした曲が会場を揺らしていく。続く「STARS」では突如 HYDE がステージに現れ共演するサプライズが。その後バンドは2人の女性コーラスを従えエモーショナルに「GOTTA GET IT RIGHT」を奏で、ピアノが中央に用意されると James Michael がしっとりとバラード「DRIVE」「 BEFORE IT’S OVER」を聴かせるというバンドとしての懐の深さを見せつけると、やはり最後は(Gt.)DJ Ashbaのギターからのロックナンバー「THIS IS GONNA HURT」、Nikki Sixxのラウドなグルーヴが踊らせる「 LIFE OF THE BEAUTIFUL」で会場を盛り上げ、極上なショーはエンディングを迎えた。

SIXX:A.M.
01. LET’S GO
02. STARS
03. GOTTA GET IT RIGHT
04. DRIVE
05. LIFE IS BEAUTIFUL
06. BEFORE IT’S OVER
07. THIS IS GONNA HURT
08. LIFE OF THE BEAUTIFUL

2日間に渡る VAMPARK FEST のトリを務める VAMPS の登場を、オーディエンスが今か今かと待ち構えていると FINAL ROUND を告げるコール。真っ赤に染まるステージに、立ちこめるスモークの中メンバーが姿を現すと大歓声が起こり一曲目の「 EVIL」が。妖しい雰囲気のステージにK.A.Zのヘヴィーなギターが大音量で刻まれていくと、あっという間にVAMPSワールドに会場は様変わりしてしまう。そして「LIPS」「DEVIL SIDE」と続け「楽しもうぜ武道館!本能のままに好きにしていいから、好きにやっちゃって!」と更なる狂気にオーディエンスを引きずり込んでいく。「REVOLUTION Ⅱ」で HYDE はマイクスタンドに付けたドクロのフラッグを背負い”BANG ON STOMP EVERYBODY!”の大合唱を巻き起こし、「AHEAD」ではメロディアスなロックナンバーで会場を大いに沸かせる。
「もっとくれ!血が足りない!Are you all BLOODSUCKERS !」とHYDEが叫び「BLOODSUCKERS」が始まると会場は血を求めるヴァンパイアの如く怒濤のスクリーモ、終わることなくエンドレスに続いていく。そして終わったかと思ったら、パーカッションの音にヘヴィーなサウンドが被さり「SEX BLOOD ROCK N’ ROLL」と続く。オーディエンスもモニターに映し出される歌詞を大合唱でコールし、楽しそうに踊り狂いながら狂乱のステージは終了した。

物足りないオーディエンスから鳴り止まない拍手とアンコールが続く。歓声に包まれVAMPSが登場。HYDEは「本当に嬉しいです、ありがとう。今日集まってくれたバンドの皆さんに本当に感謝してます。皆にも凄く感謝しています。趣旨を理解して盛り上がってくれたので、凄く嬉しいです。本当に良かったドタキャンがなくて(笑)」と会場に詰めかけたオーディエンスに感謝を伝え「最後に一曲やろうと思うんだけど良いかな?」と sads のメンバーと Nikki Sixx をステージに呼びこむ。Nikki Sixx が登場するとHYDEは「ヤバイから上がっちゃう…ちょっと泣きそう」と思いを言葉にし、「じゃ、いこうかな?」と MOTLEY CRUE の名曲「LIVE WIRE」を全員でセッション。フェスならではの豪華な共演が行われた。演奏が終わると Nikki Sixx から HYDE にさっきまで弾いていたベースがプレゼントされる。こうして2日間に渡るフェスティバルは、敬愛する Nikki Sixx から受け取ったベースを大切に抱きしめたHYDE の印象的な笑みで幕を閉じた。

VAMPS
01. EVIL
02. LIPS
03. DEVIL SIDE
04. DAMNED
05. REVOLUTION Ⅱ
06. AHEAD
07. BLOODSUCKERS
08. SEX BLOOD ROCK N’ ROLL
EN
09. LIVE WIRE

text:R HIRAKAWA photo:今元秀明 / 岡田貴之

VAMPARK FEST official web site
Buckcherry official web site
sads official web site
SIXX:A.M. official web site
VAMPS official web site