LOADING

Type to search

FEATURE

AUTO-MODインタビュー。9年ぶりのアルバム「祈り」についてGenetとYukinoが語る。

Share

liveikoze : レコーディング期間は4曲ということもあってそんなに長くなかったのでしょうか。

Genet : 実質、8月から始めて、9月に仕上げているから、突貫だね。

Yukino : 解散前もそうだと思うんだけど、再結成後のAUTO-MODはかなり音に拘って作ってたんだよね。

liveikoze : 前作『CELEBRATION』は音もかなり重ねていますし、Genetのボーカルも1曲の中で別テイクを組み合わせて歌い方がどんどん変わるということをやっていましたね。

Yukino : 今回ほど生っぽいことをやったのははじめてだと思う。リズム隊も含めてほぼ一発録りで、最初に録った素材の良さを生々しく使うということを意識したかな。

liveikoze : Genet自身も歌い方を意識した部分はありましたか。

Genet : ここ何年かボイストレーニングを受けていて、発声を考えていて、自分の声で、Genet節でっていうのはありつつも、基本がある程度できた上に声を作っていくことは考えていて。EBYちゃんのドラムやSHOWYのベースは本当にしっかりとビートができているから、それで歌うとロックになっていくんだよね。今までもAUTO-MODはロックを作り続けてきたつもりではあったんだけど、パンクではあったけど、ロックではなかったのかもしれない。今回はかなりロックになったと思う。

liveikoze : 今回のアルバムは4曲となっていますが、この4曲というのははじめからイメージされていたんですか。

Yukino : 当初はフルアルバムを出したかったんだけど、来年40周年なので、40周年でアルバムを出したいというのもあるから、今やっていることを凝縮した形で、曲を選びぬいて捨て曲を作らずに行こうということになった。

Genet : それと、9年もCDを作っていなかったら、CDが売れない時代になっていたということもあって(笑)売れないものにお金を注ぎ込んでも仕方がないし。ミニアルバムということにしたんだけど、だからこそ余計にコンセプトがガッチリしたものを作ろうと思った。ポップに娯楽っぽく始まるんだけど、最後は不条理で終わるという映画のような。

Yukino : 結果的にそうなったと思う。今回は4曲中2曲がオリジナル曲ではないということもあって、かなりイレギュラーな作りをしているけど、歌詞はGenetの詞なので、一つ芯は通っている感じがする。

Genet : 4曲だから、逆に何度も聞けちゃうよね。

liveikoze : ショートフィルムのような、何度も繰り返して再生したくなる中毒性がありますね。昔G-SchmittのSYOKOさんが「人が集中して音楽を聴けるのは30分程度が限界だと思っている」みたいなことをおっしゃってましたね。

Yukino : フルアルバムであのテンションでやっていると、聴いている側も疲れちゃうかもしれないね(笑)