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LUNATIC FEST. 2日間に渡って繰り広げられた22組のアーティストによる"史上最狂"のステージを完全レポート。

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LUNATIC FEST.《DAY#1》 6.27 幕張メッセ

会場は巨大なフロアーに「 MOON STAGE」、「SHINE STAGE」、「FATE STAGE」と名付けられた異なる3つのステージが設けられ、どこからでも全ステージが観られる構造になっており、会場中央にはこのイベントの"狂気"の象徴ともいうべき月のオブジェが満ち欠けしながら設置され暗闇の中に浮かび上がっている。そして開演時間が早いにもかかわらず、オープニングアクトの「LUNACY」を一目観ようと、多くのオーディエンスが詰めかけ、手拍子を送るなど会場は異様な雰囲気に包まれていた。

【LUNACY】
開演に先駆け MC Boo が登場し、LUNA SEA 25周年のお祝いの言葉を述べ前説を務めると、突然モニターに懐かしい LUNACY のバンドロゴが現れ会場には地鳴りのような大歓声が沸き起こる。SEと共にステージに現れたメンバーは、手を挙げた J(Ba.)の歪んだベースから1曲目の「CHESS」でライブをスタートさせる。当時を思わせるようなスタイルで演奏する彼らは"LUNA SEA"よりもアグレッシブで鋭く攻撃的だ。続いて真矢(Dr.)の激しいドラムから「MECHANICAL DANCE」。初期のメイクでキメた RYUICHI(Vo.)が会場を煽るとオーディエンスもそれにコールで反応。曲中、Jのベースソロから SUGIZO(Gt.) のギターソロの流れでさらに会場はヒートアップしていく。 RYUICHI はMC で「宇宙最狂のロックフェスへようこそ!オープニングアクトを務めます、LUNACY です。CYの方ね(笑)。今日は同じ時代を駆け抜けた先輩たち、仲間たち、後輩たち、たくさんのゲストがみんなを熱くしてくれると思うので、宇宙一熱い幕張にしましょう!25周年を締めくくるこのフェスは、最後にこれだけ大きな、たくさんのバンドの人たちの『出演するよ』という声と共に今日を迎えることができました。今日出演してくれる方々に感謝します。みんなも思いっきり楽しんでください!」と話し「行くぞー!」の掛け声で「SHADE」を。不穏な音色を奏でるSUGIZOのギターから始まる2ビートの縦ノリナンバーのこの曲は、激しさと繊細が交錯しながら緩急をつけ、会場を大きな畝りとして揺らしていった。インディーズ時代の3曲を演奏しオープニングアクトの務めを果たした彼らは、あっという間にステージを去って行ったが、これから始まるこのフェスがいかに凄いものになるかをオーディエンスに提示していったのだった。

【9mm Parabellum Bullet】
続いてメインステージ の MOON STAGE に 9mm Parabellum Bullet が登場する。LUNACYで盛り上がった会場の熱を途切れさすことなく、激しく情緒的な曲を披露していく。3曲目の「Cold Edge」では LUNA SEA の J(Ba.)が登場し、セッションを繰り広げ会場を大いに盛り上げると、続くダンサンブルな「Black Market Blues」でオーディエンスをアッパーに躍らせ、スピーディーな「生命のワルツ」、「Punishment 」と怒涛のごとくステージを繰り広げていき、あっという間の短い持ち時間を駆け抜けていった。

【the telephones】
オープニングアクトで LUNACY が演奏した FATE STAGE に、無期限の活動休止をアナウンスしている the telephones が現れる。そして先ほど行われたステージとは一転してダンサンブルなディスコフロアーを再現。冒頭で石毛(Vo.Gt.Syn.)が「今日はMCをしないで突っ走るから」と告げたように、オーディエンスを煽りまくり踊らせていく。「Baby,Baby,Baby」で岡本(Syn.Cowbell)がフロアーに降り走り回り「I Hate DISCOOOOOOO!!!」で大いに盛り上がった後、「来てくれたみんなと、呼んでくれた LUNA SEA 先輩に送ります!」と「Love&DISCO 」を披露すると、彼らにしか作り出せない歓喜と狂乱の渦を作り出し、ステージを盛り上げたのだった。