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対談、サイバーニュウニュウ x 犬神サアカス團 。TV番組から始まったイカとえびの邂逅。

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レプリ・シン : その時曲は何をやったんですか?

犬神明 : 今は「エナメルを塗られたアポリネール」って曲なんですけど、特にタイトルは付けてなかったんです。

レプリ・シン : でもオリジナルですよね。

犬神明 : はい。その時はタイトルもあり得ないのにしようと20行くらいにして、それを送りました。

犬神情次2号 : 曲のタイトルも付いてない感じでしたね。

レプリ・シン : 当時から変わってないですよね?

犬神明 : でもその当時は語りを中心に、あまりメロディーのないようなスタイルでやっていました。発想は違うのですが、叫ぶ詩人の会とかが出てきていた頃だったんで、詩の朗読でアバンギャルドな楽曲をやっていたら頭良さそうに見えるんじゃないかと思って。

犬神情次2号 : 当時はメンバーが六人で僕はギター弾いていたんですけど、他にギターが二人いたんで僕はずっとギターソロ弾いてて、チューニングもしなくていいからと言われて、なんか適当にグチャグチャって感じで弾いてましたね。

メカ・エルビス : 今回のアルバム聴かせていただきましたが、すごく骨太なギターの音で。

犬神情次2号 : 当時はめちゃくちゃに弾いていればいいという指示だったので、この体制になってリハーサルで音を出してみたら「ロックバンドをやらなきゃいけないんだ」と思って、そこから頑張りました(笑)。

犬神明 : ベースがジン兄になってからだいぶ音楽性も変わって歌モノ中心になりましたね。

レプリ・シン : この4人になってから活動はどのくらいなんですか?

犬神情次2号 : 4人で17、8年、結成してからだと21年目ですね。

犬神明 : サイバーニュウニュウさんが復活される経緯はどんな感じだったんですか?

メカ・エルビス : 僕はメカ・エルビス人形というのを作っていて、イカ天マーケットに出していたんですけど、当時、赤司さん(メディコム・トイ代表)がサイバーグッズを大人買いしに行った時、メカ・エルビス人形だけ品切れで買えなかったらしいんです。それでそのことをずっと思っていらっしゃったみたいで、昨年の12月に突然赤司さんから「メカ・エルビス人形を作りませんか?」というメールが来まして、一度お会いしましょうということになり、会ってお話したら「過去の音源もCD化しましょう」ということになりまして、それだったらレプリ・シンさんにも連絡をということで連絡したら「やろうやろう!」ということで復活しました。

犬神明 : レプリ・シンさんはその間バンド活動は?

レプリ・シン : いや、何もしてないです。イヤでイヤでしょうがなかったで…バンド活動が。

犬神明 : えー、そうなんですか?

レプリ・シン : 本当うんざりしましたよね(笑)。

メカ・エルビス : 僕は楽しかったですよ。

一同 : (笑)。

犬神情次2号 : 何がキツかったんですか?

メカ・エルビス : 僕は感電とかしてましたから。感電すると目の前にモノクロのイナズマが見えるんです。

一同 : (笑)。

メカ・エルビス : 今はLEDになって大丈夫になったんですけど。

liveikoze : たしかメカ・エルビスさんを作ったのはレプリ・シンさんですよね?

レプリ・シン : そうですね(笑)。

liveikoze : そういう意味では犬神さんも確かコンセプトが…

犬神サアカス團 : あー!(笑)。

犬神情次2号 : 昔事務所に作れみたいなことを言われ、作ったこともありました。けど、やっぱりグタっとしますよね。そういうコンセプトとか。特に白塗りをしているとやっぱり聖飢魔IIさんに準えられるんです。「10万何歳なんですか?、それが素顔なんですよね?」とか…でも逆にそこで改めて聖飢魔IIさんの凄さを思い知ったわけです。僕らも四国の山奥で埋められて、百何歳とかっていう設定があったんですけど、そういったことを上手く整合性が取れるようにやれるのはデーモンさん以外無理だと思いましたもん。

メカ・エルビス : デーモンさん以外は無理ですよ。デーモンさん以外やれてないですねー。

犬神情次2号 : みんなあそこを真似しようとしますけど、無理でしょうね。

レプリ・シン : メカ・エルビスさんは今どうなってるんですか?

メカ・エルビス : 僕はロボット型の人間!

一同 : (笑)。

犬神明 : 曲もコンセプトに沿って作っているんですか?サイバーっぽい感じでとか。

レプリ・シン : 意識してないです。(小声で)

犬神情次2号 : なんで小声なんですか(笑)。

メカ・エルビス : 僕はしているんですけど。レプリ・シンさんの曲に合わせて。

犬神明 : 歌の内容がサイバーだったからですか?

メカ・エルビス : というかね、それまでずっと一緒にバンドをやっていて、イギリスのUKロックな感じを。とある日急に今までやっていた曲を全てやめたいと。で、曲を作ってきたからっていうので聴いてみたら、急にビートが変わる曲が5曲くらいあって、これからはこういう曲をやりたいって言うわけです。

犬神サアカス團 : へーそうなんですか。

liveikoze : 犬神さんにもそういった転換期みたいな時はあったんですか?

犬神明 : やっぱりメンンバーが変わってからですね。

犬神情次2号 : 今のメンバーに変わってから、だいぶ歌モノにしていこうということになりましたね。

レプリ・シン : メジャーでデビューしたのは?

犬神明 : このメンバーです。6人の時に1枚インディーで出しているんですけど。えびす温泉の賞金で…

メカ・エルビス : 賞金はいくらくらいだったんですか?

犬神明 : 2、30万円くらいだったと思います。

犬神情次2号 : 1回勝つと10万円なんです。だから僕等は3週勝ち抜いたので30万円です。

メカ・エルビス : 何週勝ち抜いたらどうとかはあったんですか?

犬神情次2号 : 5週勝ち抜くと何やらみたいでしたね。

liveikoze : イカ天の賞金は?

メカ・エルビス : 一緒ですね。ただ焼肉とかが付いていましたから。

犬神サアカス團 : そういうのなかったです。

メカ・エルビス : あと、機材も貰えてね。

レプリ・シン : そうだね。

メカ・エルビス : それでJC(ローランドJC120 ギターアンプ)をもらったんです。

レプリ・シン : 覚えてない…

一同 : (笑)。

セミメタルA太郎 : 僕はテレビで観ていたんですけど、「商品はなんですか?」というくだりでメカさんが「じゃあギターアンプ」と言っているのをほとんどスルーしてましたね。

レプリ・シン : 他に色々あったの?

セミメタルA太郎 : たしかJCとオクタパッド(ローランド 電子ドラムパッド)とシンセサイザー。ほとんどのバンドがJCでしたね。

メカ・エルビス : マルコシアス・バンプなんて5週全部JCだったんだから。

一同 : (笑)。

犬神明 : 今でもJCは持っていらっしゃるんですか?

メカ・エルビス : たしか高慢レーベルに置いてあったよね。僕ら高慢レーベルっていうのを作っていたんです。

犬神明 : また掲載しずらい…

レプリ・シン : 高慢の態度の方。

犬神明 : あっあー。

メカ・エルビス : でもシンボルマークはあっちので。

犬神サアカス團 : (笑)。

レプリ・シン : でも普通にテレビに出してたよね。

メカ・エルビス : スタッフが「あぶない、あぶない」言ってたけど。