伝説のイカ天バンド、サイバーニュウニュウ 独占インタビュー。奇跡の再起動について語る。
Share
liveikoze : 「未開派野郎」の流れでお聞きしますが、リリース後、イカ天に出演するわけですが、きっかけはどういった感じで?
レプリ・シン : 僕の知り合いのレコードプロデューサーが番組開始前に色々なバンドに声を掛けていて、話が来たんです。その時はさっきも言ったようにメカ・エルビスでは無かったんです。
メカ・エルビス :その当時は帽子を被っていてブルースブラザースみたいだったんです。でもその時のビデオでは「ひねりつぶせ!」もやっていて、それを送ったら「いっぱい来てるから出演は一年後くらいかな」といわれて…で、その後メカ・エルビスをやり始めてその時のライブビデオ「ひねりつぶせ!」を送ったら「一ヶ月後に是非来てください」と言われ、同じ曲ですよ(笑)。
liveikoze : なんかよくある話というか…でも逆にタイミング的には良かったのではないですか?
レプリ・シン : そうなんです、結果的に良かったです。
メカ・エルビス : また、ちょうど全国放送になった時で。大阪以外ですけど。
liveikoze : それで、出演して「カブキロックス」に勝ち、「たま」に負けてしまうと…
レプリ・シン : 今回のライブに「カブキロックス」から氏神さん、「たま」からは石川さんに出演してもらいますけどね。
liveikoze : ゲストに関しては敢えて狙ったんですよね?因縁的みたいな感じで。
メカ・エルビス : そうですね。
レプリ・シン : 今まで共演とか無かったですからね。
liveikoze : 他に「マサ子さん」のマユタンさんも出演されますよね。往年のイカ天がらみで当時のファン的にも嬉しいと思いますよ。そういえばこの間(8月2日)アイドルグループの仮面女子と共演されたんですよね?
赤司 : 元々「仮面女子」をやっているアリスプロジェクトさんとは僕が色々と仕事させていただいている関係もあって、「是非、サイバーニュウニュウを出して下さい!」という話しをしたら、「やりましょう!」ということになりまして。
liveikoze : 正直アイドルとサイバーニュウニュウはハマりが良いだろうなと思います。今のアキバとかアニメとかのサブカルっぽい感じが。
赤司 : 確かに確かに。「仮面女子」のファンの人たちにも本当温かく迎えていただきましたし。
レプリ・シン : そう考えると、昔来ていたお客さんもやっぱり男性客が多かったですね、そういったものが好きそうな。
メカ・エルビス : 僕自体もほとんど秋葉原で成り立っているんですよ。秋葉原で全部買ってきましたから(笑)。
liveikoze : アキバ、アイドル、サブカル、アンダーグラウンドというキーワードがぴったりハマる感じですよね。もっとそういった方々とコラボしたら面白いと思うのですが?「仮面女子」以外にもアイドルって沢山いるじゃないですか。正直「ももクロ」もありだと思うのですが(笑)。
赤司 : ももクロはアンダーグラウンドではないですよ(笑)。
liveikoze : 話が逸れましたが、次の「秘密のバス」についてお聞かせください。
レプリ・シン : その前に「すいか割り」があるんですけどね(笑)。
liveikoze : すいません!「未開派野郎」に一緒に収録されていたもので…
メカ・エルビス : あれは敢えてアナログでリリースしたんだよね。
レプリ・シン : 僕たちで「高慢レーベル」というのを作って第一弾ということで、レコードの真ん中にセロファンを貼って。
メカ・エルビス : ほらあるでしょ便所の落書きみたいなマーク。高慢レーベルはそれをレーベルマークにしていたのでマークが描いてあるドーナツ盤の真ん中の所にセロファンを貼ったんですよ。それにオマケでアダプターを付けたんです。銀色の男性の形を模した…それでセロファンを破ってみたいな。
一同 : (笑)。
レプリ・シン : 処女シングル!
liveikoze : 凄い拘りですね、色々な意味ですけど(笑)。あの当時ならではの感じですよね。
メカ・エルビス : 初回盤て感じでアダプターを200個作ったんですよ。それで僕らがイカ天マーケットに行った時、目の前で女の子がそれ買ってくれたんですよ。その時に渡すじゃないですか、そうすると「いやーっ!」て悲鳴と共に投げてましたよ(笑)。
レプリ・シン : あまりにもリアルで(笑)。
liveikoze : それ誰か持ってないですかね。
メカ・エルビス : それねー、今探してるんですけど。
赤司 : 出てこないですね。うちだと複製取れてしまうので。まあ、いるかって話しもありますが(笑)。
liveikoze ; やっぱりそこまで拘りを持ってやってるっていうのが凄いと思います。
メカ・エルビス : 一生懸命やってたんです。
liveikoze : 音以上にビジュアルとかコンセプトに拘りがありますね。改めて聴き直してみたんですけど、音はオーソドックスな感じで、ぶっ飛んではいないですよね。特に「秘密のバス」は。歌詞が面白いなというのは凄くあったんですけど、「秘密のバス」は「未開派野郎」や「すいか割り」とは違って、普通にアルバムとして出そうという感じでリリースしたんですか?
レプリ・シン : そうですね。「未開派野郎」の前にやっていた楽曲を、改めてサイバーニュウニュウで出来ないかなということで。それをコンセプトというか…ちょっと生きにくい感じのフェティシズムみたいな色々なテーマがあって、そういうものをキャラクターつけて。
メカ・エルビス : コンセプトに合わせて、今までやってきた曲を集めていったり、新しく曲を書いたりしたんですよ。
liveikoze : 聴きやすいアルバムですよね。もちろん当時はメジャーからの話もあったと思うのですが。
レプリ・シン : いくつかありましたね。
メカ・エルビス : そうですね、いくつかありました。