THE PRIVATES 延原達治インタビュー。30周年記念アルバム「Les beat hi-fi mono」全曲解説。
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liveikoze : ライブでこの競演を観たいですけどね。
延原 : ライブね…ライブはなかなかねぇ…(笑)
liveikoze : ライブといえば夏にフェス出てますよね?
延原 : そうそう、ライジングサンの時はこれに参加してくれた人が多くて一緒にセッションしたかな。
liveikoze : そうなんですか。
延原 : オカモトズがハウスバンドでいろんな人が1人ずつ入ったんだけど、最後は全員出てきて。おもしろかったよ。
liveikoze : ロック イン ジャパンはどうでしたか?
延原 : ロック イン ジャパンはショーとレイジがゲストで出てくれて一緒にやったんだけど、そのときは一緒にいるんだからやらない手はないだろうってやった感じ。何か念入りにリハーサルしてどうこうってほどでもなくね。ほぼ練習してないからね。(笑)
liveikoze : まあロックンロールですから、ノリが大事だと思います。(笑)
延原 : そうそう。(笑)
liveikoze : やっぱりフェスとライブハウスでのライブは違いを意識したりしますか?
延原 : いやー…そんなにでもないかな。意識した方がいいかなって終わったあとで思ったっていうか。(笑)
liveikoze : いつも通常営業って感じですね。
延原 : うん、基本的にはどこでライブをやっても一緒って感じ。ライブはその時その時しかないじゃん。
liveikoze : 一期一会ですね。
延原 : お客さんも観て感じて。みたいな。
liveikoze : やっぱりプライベーツはライブバンドとして今後40周年、50周年と続けていかれますよね。
延原 : いければ良いけどね。
liveikoze : やり続けてほしいです。
延原 : うん。やりたいなー、やってて楽しいし。(笑)
liveikoze : 最後にちょっとお聞きしたいのですが、バンドブームの80年代について、あの頃のことってどう感じてますか?
延原 : あの時は、あの時の感覚でしかなかったんだけど、俺達はワァーってブームになる前からバンドをやってたからね。だから「なんかブームになったね」って感じで。だから割とクールにってわけではないけど、人ごとみたいな感じがありつつ、人ごとじゃなく…まあバンドやってたわけだから。
liveikoze : ちょっと御幣があるかもしれませんが、プライベーツを知ってるっていう昔のお客さんにとって、プライベーツ=「SHERRY」「気まぐれロメオ」だったりするわけじゃないですか。
延原 : わかる。当時テレビで見た人でしょ。(笑)
liveikoze : でも、当時いいなって思ってくれた人なわけじゃないですか。そういう人にも今の違うプライベーツを聴いてもらいたいと思うのですが。
延原 : うーん…違わないんだけどね。プライベーツは違わないまま感度ギンギンだけどねって感じ。だからみんなのアンテナも頼むぜって。
liveikoze : 実際このへんの曲はライブでやってないですよね。
延原 : やってないね。
liveikoze : でも別に変わってないし、今もカッコいいから観に来いっていう感じです?
延原 : なんだろね…80年代後半から90年代頭に10代、20代を過ごした人が今40代になってるけど、そのときの懐かしい気持ちをっていうのに答えるためにバンドやってんじゃないだよね。たしかにその曲であの時こうだった、ってわかるよ。その気持ちもわかるぜっていうのもあるけど。
liveikoze : リスナーの立場に戻るとやっぱりそういうのってありますよね。
延原 : わかる!わかるんだけど…でもそうじゃないみたいなところでずっとやってきちゃってるから。全くやらないって拒否してるわけでもないんだけど新しい曲がガンガンあってさ、みたいな。でもなんかの折には突然やったりもするんだよ。滅多にいかない地方都市とかで。そこでもうどうしても「SHERRY」が聴きたいとかっていわれて。いいよやるよってやったりするんだけど。じゃあ何で東京でやんないのかってといわれるとさ…なんだろうね。みたいな(笑)
liveikoze : 再結成とかじゃなく、ずっと進行形ですもんね。
延原 : そこだよね確かに。時の流れと共にねっていう感じはあるかもしれないけど。
liveikoze : まあ、「SHERRY」も「気まぐれロメオ」も名曲なんでいつか聴けることがあれば。
延原 : うん。メモリアルコンサートとかではやるようにします。(笑)
liveikoze : 今回30周年ですよね。(笑)
延原 : そうだね。(笑)