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ヤマダ グリーンドーム前橋にて開催された ROGUE 主催のイベント GBGB2015 を完全レポート。

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【ROGUE】
そして最後はもちろんROGUEだ。Gipsy Kingsの「My Way」が流れ、ドラム、ギター、ベースがそれぞれ痛烈な音を掻き鳴らす中、奥野が(車椅子で)ステージへ現れ「It’s Show Time!!!」と叫び、再結成後にリリースしたアルバム「REAL AGAIN」からの選曲でライブはスタート。待ちかねたファンたちの歓喜が響き会場を覆い尽くしていく。奥野が「サンキュー!会えて嬉しいよと!」右手を胸に当て、「君のためにと歌う」と告げると「LIKE A MOON」を。途中、客席に向かい、「聞こえねーぞー!」と煽る場面もあり、オーディエンスも一段と声を張り上げていく。その後ニューアルバムから「Ballerina」、「DISTANCE」、「夏の少年1984」、「COUNT9」と、メッセージ性を含んだROUGEの持ち味が冴える楽曲4曲を披露。奥野はMCで「今日もいいバンドがいっぱい出てくれて感謝します。85年に俺たちは"カカオキッズじゃない!アッパークラスのストリートロッカーさ!"というキャッチコピーでデビューしたんだけど、あっという間の30年だったな(笑)。」と会場の笑いを誘い、「本当の意味でのファーストシングルだ」と「RANAWAY GIRL」を演奏すると、会場は歓喜に包まれる大きく揺れる。そして「リュウさんにも一発かましてもらいますか!」と奥野が振ると、深沢(Dr.)が「それでは皆さんに感謝を込めまして!」と、オーディエンスお待ちかねのロックナンバー「MY HONEY」をぶちかましあっという間に本編は終了。物足りない会場からはアンコールの拍手と大歓声の波が響き渡る。そしてアンコールで登場した奥野は「まだまだ頑張りますよ、俺にとって夢と未来は繋がっています。だから俺にとって夢は未来なんだよね。夢はあきらめない方がいい。」と語り「BOYS BE AMBITIOUS」、ラストは ROGUE としては外すことのできない「終わりのない歌」を披露すると会場には割れ裂けんばかりの歓声と歓喜の渦が沸き起こり、今年30周年を迎える不屈な精神で蘇ったロックバンドROGUEの、キレのある演奏とエモーショナルな歌声で「GBGB2015」の幕は大団円のうちに幕を閉じた。

過去に絶大な影響を受けた音楽を再び耳にすると、一瞬でその時代にフィードバックして記憶を蘇らせることがある。今回の「GBGB2015」では、80~90年代の馴染ある名曲の数々に、懐古的な思いを馳せて時代がトリップしたような感覚を感じた。そんな非日常を創り出すアーティストたちは、決して一筋縄ではいかない並々ならぬ努力を経て、今も尚、一歩前へ踏み出し前衛的な活動を精力的に続けている。

その大きなひとつが新たな音楽制作、そして、ライヴである。今や簡単に動画を観ることは出来るが、さすがにポータブルで最高の高揚を味わうことは出来ない。その場で五感をフル稼働して生きた音楽とパフォーマンスを見聞きするという、何にもパッケージされていない臨場感に勝るものはない。何が起こるかわからない未知数の緊張感に、"ライヴの醍醐味"と"パフォーミングの本質"がある。アーティストが楽曲を本気で演奏し、魂の歌声が心に響くからこそ、本気で人が感動させられるのだ。そういった刺激のケミストリーは、人々の明日の糧や心のプロパティとなる。是非それをもっと多くの人に、“ライヴ”でフルチャージしてもらいたいものだ。次回の「GBGB」ではどういったパイオニアストーリーが待っているのか、次回にも大いに期待したいものだ。

【ライブ情報】
GBGB特別企画 Double Anniversary Special Live
ROGUE 30th Anniversary” 「IT’S SHOW TIME!」
横浜銀蝿35周年記念「 It’s Only Rock’nRoll 集会」

日程:2015年10月03日(土)
会場:前橋市民文化会館
出演:ROGUE / 横浜銀蝿
時間:開場 17時 / 開演 18時
料金:前売 6,500円(税込)
チケット : LLP信誠会 official web siteにて先行発売

Information : LLP信誠会 official web site