ORIENTAL BOUNDS 結成からサードアルバム『THREE BOUND』まで、大矢と馬場が語る
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liveikoze : 今回リリースされるアルバムについてお聞かせ下さい。「THREE BOUND」と名付けられていますがコンセプト等はありますか?
大矢 : もともとマサと ORIENTAL BOUNDS を始めた時に永く続くバンドを作りたくて。バンドとして十枚でも二十枚でも作ってやろうという思いで、一枚一枚難しいタイトルというより単純に十枚までたどり着こうぜという事で ONE、TWO、THREEと名付けました。十枚目まではそれでいこうと(笑)
liveikoze : それではアルバムの曲の解説をお願いします。
1曲目「RHYTHM & BLUES SHOWの始まりはキミに」
大矢 : 基本的には自分とマサが曲を書いています。この曲はマサの曲です。
liveikoze : 歌詞の中に「オリエンタルなバウンドで」というフレーズがありますが。
大矢 : 勝手に思ったんですけど 歌詞がついてない段階からこの曲は一曲目だなと。そしてこれがいいポイントになれば良いかなと。改めてバンドとしてやっていけるのであれば、キーワードを付けてやってもいいかなと思いまして。
liveikoze : 「まっさらな風」という歌詞がありますが、ある種バンドをリスタートさせた決意表明的なものを感じるのですが。
大矢 : それはそういう考えで書いているので、そういうふうに受け取ってもらえれば嬉しいです。
liveikoze : 曲に関してはどうですか?
馬場 : いつもライブで侑史が隣でマイクを持って歌っている風景を想像して作っているので。この曲をどういう風にしようとかは考えてはないです。
liveikoze : アレンジとかはどうですか?
大矢 : 基本アレンジはみんなでやりますが、アルバムのサウンドプロデュ―ス等、最終的にはマサに権限があります。
馬場 : 音楽的にどうこうしたいということより、とにかくバンドで演っている様がカッコ良くなるものにしたいと思っています。
liveikoze : 最初に言っていたように大矢さんの歌を聴かせたいということですよね。
馬場 : そうですね。
大矢 : サウンドプロデュースも最終的に任せられるというのは、バンドの中でマサが一番バンドを客観的に見られる人物ということをメンバー皆がわかっているので。本人にはこんなこと言ったことがないですけど(笑)
2曲目「SHINE A LIGHT ーその瞬間よ永遠となれー」
馬場 : これは、単純に観てくれる人が “パッ” と入れる曲を作ってみたいなと思って。
liveikoze : 歌詞に関してはヘヴィーな印象を受けるのですが。
大矢 : ですね。自分的に皮肉っているというか…その手の歌詞が昔から好きなんで。ギターを弾いてもらって、仮歌を歌ってもらった最初の印象がすごく強くて。ギターのイントロが僕にとってキラキラしていて。そこでもう “LIGHT” 光というのはあったんです。一応「どういう感じで歌詞を書いたら良いかな?」なんて話はするんですけど、結局僕は勝手に書いちゃうん ですよ。だからメンバーからはもう任せるからって(笑)この曲に関してはイメージが “ポン” って、明り、光、ライト、という感じで。途中歌詞は皮肉ってますけどね。遊べるくらいこの曲はこういう感じで書くと決めていた。というか決められていたんです。
3曲目「1967のブルース」
馬場 : この曲はバンドで、ウッチーが「この曲はどうですか?」と発信してきて、じゃあみんなで演ってみようかという感じでスタジオで出来た曲です。
大矢 : どの曲も基本的にセッションで作っているんですけど、マサの曲や僕の曲みたいに最初からメロディーがあったわけではなくて。でもメロディーが最初からまったく無い所からセッションして作るのもいいなと。
liveikoze : 歌詞の “1967” は大矢さんの生まれた年ですよね、意味深な歌詞にも取れるのですが。
大矢 : そうですね(笑)特に深いものは無いんですけど、初めてセッションで出来た曲なのでそれが嬉しくて。何となく立ち返って僕が音楽に目覚めた年でも良かったし、別に生まれた年ではなくても良かったんです。ただ、ちょっとした嬉しさがあって。別に皆の生まれた年を羅列しても良かったんですけどね。「セッションで作った曲だよ」という所にこじつけてもらえれば良いかなって。この曲について、本当は語ろうと思えば語れるんですけどね(笑)