ORIENTAL BOUNDS 結成からサードアルバム『THREE BOUND』まで、大矢と馬場が語る
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4曲目「キミに出会いたい」
liveikoze : ちょっと雰囲気がレゲエ調ですよね。
大矢 : 良い意味でこれは自分でギターを弾きながら、鼻歌を歌って作った時の感じではまったくなくなっていて。僕はどういう風にでもしてもらえるという状況で、スタジオに持っていくんですけど、これはマサに良い所へ導いてもらった感じです。
liveikoze : アルバムのハマりがすごく良いですね。
大矢 : 一枚目も二枚目もこの手の曲が無かったので、それを考えてくれたのかなと。僕もマサからこういったアレンジの案を受けた時にちょっとビックリしたんです。でもそれも良いなと思いまして。これはその流れで良いなって思った所から歌詞を付けています。
liveikoze : この曲もちょっと皮肉めいた所がありますよね。「君に…」という部分は音楽のことを指しているのではないでしょうか?
大矢 : それもあります。そこを言われるとちょっと嬉しいです。メンバーにも言われなかったんで(笑)
5曲目「ROLLING STONE」
大矢 : ストレートなロックンロールを入れたいと思って、これもマサに良きアレンジをしてもらいましたね。
liveikoze : 非常にポップで聴きやすいです。
馬場 : 自分がやる場合には、伝わりにくい物には極力したくないというか、ポップな物が凄く好きなんで。それこそ子供の頃に聴いていた沢田研二さんとかの感じが今になって色濃く出ているんじゃないのかな。そしてなるべく自分のわかる範囲で、背伸びはしたくないというか。なので必然的にキャッチーな部分がないと何も無くなってしまうので(笑)
liveikoze : 歌詞は人生の歌というか…決意表明的というか…
大矢 : “ROLLING STONE” なんてモロじゃないですか。今まで王道的な物をちょっと拒否してきた部分があるんです。そのまま真似事のように演るとかということに。でも、もうそこを越えられる気持があるので、良いんじゃないのかなと。使っちゃいけない物が今まで多くあったんですけど、そういう物は取っ払えてきたなというのはあります。年を重ねてという言い方はしたくないんですけど、そこは今、良いことだと思ってます。ここまで来なければそういう風には思えなかったって。
6曲目「FLY AWAY」
大矢 : 歌物が基本的に好きなんです。泥臭い物も好きだしポップな物も好きだし。そして一枚のアルバムを通して、スローなバラードがあって、しっかりと歌が生きてるバンドが一番好きなんですね。なのでこういうスローな歌物は必ずアルバムに一、二曲は入れたいと思っています。
liveikoze : 歌詞はまた結構へヴィーなことを書かれていますよね。ミュージシャンの業みたいなものを。
大矢 : そうですね。歌詞はメロディーがあって、そのメロディーを邪魔しない物であれば何でも良いという風には思わないんですよ。言葉も主張したいという人間なんで。そのバランスはとても難しいですけど。
liveikoze : この曲に出て来る”キミ”も音楽のことですよね?
大矢 : そうですね(笑)
liveikoze : “終わりなきこの旅” というのはまさにバンドのことですよね?
大矢 : ありがとうございます(笑)そう思ってくれるとニンマリしてしまいます。