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vez インタビュー。絶望から始まるニューアルバム「Salary Bay」の全貌。

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liveikoze:で、「Cut slider」についてですが。

高木:「Cut slider」は成一君なんだけど、今回成一くんが持ってきた「Cut slider」と「Reject it – One thing」が俺のスイッチを押してくれたんだよね。俺のアグレッシブ魂。

ASAKI:パンクとかではないんだけどね。

高木:だからこれ切っ掛けでもある。これは言うしかないなというか、斜に構えて文句ばっかり言ってる俺が出るしかないなと。で、タイトルには意味はないのよ「Evil of cell」と同じで。「Intuitionistic logic」の後、次はタイトルに意味の無いものをたくさん作ろうと思って。色々と作っていたんだよ言葉を。実は「GHOST」とか「CODE : Fa」とかあれも全然意味は無くて。

ASAKI:意味というよりは衝動に近いんだよね。

高木:そうそう。ただのキーワード。

liveikoze:曲中に"回せ、回せ、カットスライダー"という歌詞がありますが、これは世の中を回すという意味合いを持っています?

高木:それもそうだし、金融とか経済の話も含めているんだよね。それにさっき言った自転もそうだけど回転するしかないじゃん。その中での線引きをどうするのかと…で、外側に弾き飛ばされていく人たちもいるよね。俺はそっち側の人間でいたいから。

liveikoze:その回転について行きたくないということ?

高木:うん。俺は自転したいからね。俺だけが回りたいし。

liveikoze:流されないということ?

高木:流されないとかとは違うんだよな…流されちゃうのは流されちゃうじゃん。でも自分で回ることが大事だから。

liveikoze:線を引きたくないし、比較もされたくない?

高木:それをやっている人達が、そもそも傷ついている原因になるんじゃない。でも俺はこれで最後という感じ。

liveikoze:何がですか?

高木:俺はもうこういうことを言うのはこれで最後という感覚で歌ってるわけ。もう言わねーよっていう上から目線で(笑)この曲だけだけどね。

liveikoze:上からと言うほどではないと思いますが。

高木:俺の中ではジョー・ストラマー的な詩の見解なんだけどね。

liveikoze:ちょっと複雑ですよね。

高木:いや、世の中に対してアグレッシブなだけ。震災以降、後出しジャンケンが蔓延してるというか…

liveikoze:何がですか?

高木:何か言っていることがピンとこないというか。現実的じゃないじゃん、いい大人が凄く…そこがなんか。俺にはわからないから。

liveikoze:ASAKIさん、曲としてはどうですか?

ASAKI:成一君のPUNKなのか、何だかわからないGBH的なパワー。ベーシストが作った曲だから、シンプルだし、いかににギターで彩ろうかと。で、俺はオルタナティブな感じに仕上げた。

liveikoze:音の厚みはありますが、全体的にシンプルに感じましたが。

ASAKI:うん。それは作るときに話してたから。いかにシンプルにするかって。最低限ライブで出来ないことはやらないようにっていうのを。

高木:ただブッとくないとね。

ASAKI:この曲、最初にダニエル・アッシュ的なフレーズが合うと思うよって持ってきてくれたんだけど、俺的にはダニエル・アッシュじゃないなと(笑)。ジェーンズ・アディクションというかオリエンタルな雰囲気を出しながら仕上げた感じ。

liveikoze:感覚的なのですが、ここまでで、このアルバムのグランジ&オルタナ編が終わる感じなんですが。

ASAKI:ハハハハ(笑)。

高木:へー…あそう。